リコーダー奏者 辺保陽一の演奏会及びCD情報を掲載します。


パリの悦び II フランス・バロック音楽の栄華~オルレアン公フィリップのパレ・ロワイヤル~

リコーダー:辺保 陽一          ヴィオラ・ダ・ガンバ:トーマス・バエテ            チェンバロ:郡司 和也


18世紀初頭のフランス。時は太陽王ルイ14世の死後、幼いルイ15世に代わり摂政を行うオルレアン公フィリップの時代となり、パリは歓楽の街と化した。摂政の時代が終わった後も、フランスの文化はパリの新しい都会的な趣味に支配される多彩な時代となる。そのような文化の移り変わる中で生まれた魅力あふれる世界を、アルトやヴォイス・フルートなどの様々なリコーダー、そしてフランスで当時親しまれたヴィオラ・ダ・ガンバやクラヴサン(チェンバロ)などの古楽器を用いて表現していく。陰影に富み生きる悦びに満ち溢れた、真に美しいフランスバロックの世界を、篤とご覧あれ。

PROGRAM
アンドレ・ル・サック:組曲 第1番 ヘ長調 作品1より
ミシェル・コレット:ソナタ 第2番 ト短調 作品13より
ジャン=フェリ・ルベル:ソナタ 第11番「煌めき」 
ほか


■茨城・鹿嶋公演
2019年8月3日(土) 昼二回公演
@バロン・ド・オーロ(神栖市平泉239-1/0299-94-8777)
I: ランチ11時~ 公演12:00~
II:ランチ13時~ 公演14:30~
4000円(ランチ付きの為、他の公演と多少プログラムが異なります)

■茨城・つくば公演
2019年8月4日(日)13:30開場 14:00開演
ノバホールホワイエ

一般 3000円 学生2000円

■大阪公演
2019年8月8日(木)19:00開演
ノア・アコルデ音楽アートサロン

一般4000円 学生2500円

■東京公演
2019年8月10日(土)19:00開演
東京オペラシティ 近江楽堂

一般4000円 学生2500円

ご予約・お問合せ
オフィスアルシュ(マネジメント) tel.03-3565-6771 https://www.officearches.com/
ナカルリコーダー教室 tel.029-859-5136 nakal@hotmail.co.jp
鹿嶋公演 かしまコンツェルト協会エートス tel.080-4420-8104

チケット取扱い
東京オペラシティチケットセンター tel.03-5353-9999

(東京公演)
アンリュウリコーダーギャラリー
tel.06-6678-1011 https://www.a-rg.jp/ (大阪公演)
ノバホール tel.029-852-5881 https://www.tcf.or.jp/

(つくば公演)
東京古典楽器センター tel.03-3952-5515

(鹿嶋以外の全公演)
e+イープラス https://eplus.jp/ (鹿嶋以外の全公演)


PROFILE
リコーダー/ 辺保陽一

Youichi HEMBO,Flute a bec
筑波大学卒業後、カタルーニャ高等音楽院で、また邦人リコーダー奏者として非常に稀有な国費給付生・スイス政府奨学生としてチューリッヒ芸術大学大学院をデュプロマを取得し、最優秀の成績で卒業。リコーダーを向江昭雅、ペドロ・メメルスドルフ、ケース・ブッケの各氏に師事。2009年にはキエフ国立フィルハーモニーメンバーとヴィヴァルディのソプラニーノ協奏曲イ短調を共演。近年は古楽アンサンブル『コントラポント』の定期公演に出演したり、ブッケ氏とデュオコンサートツアーや日本各地でリサイタルを行うなど精力的に活動している。ソロデビューCD『狂気と嘆き、そして喜び~17世紀イタリア音楽の隆盛~』、またブッケ氏とのCD『DUO~神に捧げるデュオ~』をリリース。2019年12月23日近江楽堂にて、ブッケ氏とCD発売記念リサイタルを予定。ナカルリコーダー教室、つくばリコーダー合宿主宰。麻布ミュージックプレイス、ミュージックofハート音楽館(水戸)講師。茗溪学園中学校・高等学校非常勤講師。オフィシャルブログ『魂!のリコーダー奏者・辺保陽一』http://ameblo.jp/nakal-fl/

ヴィオラ・ダ・ガンバ/ トーマス・バエテ
Thomas Baeté,Viola da Gamba
幼少の頃より、出身地であるオーステンデの音楽学校でヴァイオリンを始め、同時に少年合唱団で歌い始める。中等教育終了後、アントワープ音楽院にてヴェガード・ニールセンにヴァイオリンを師事と同時に、古楽やヴィオラ・ダ・ガンバに出会う。独学で始め、P.ストリケルスの手ほどきを受けたのち、1997年よりブリュッセル王立音楽院にてW.クイケンに師事。その後J.サバール、P.パンドルフォ、S.ヴァティヨン、P.メメルスドルフなどのレッスンを受けるなど、古楽やヴィオラ・ダ・ガンバの造詣を深める。またCapilla Flamenca (Dirk Snellings音楽監督)、Mala Punica (Pedro Memelsdorff)、Graindelavoix (Björn Schmelzer)、La Caccia (Patrick Denecker) 、The Spirit of Gambo (Freek Borstlap)やLa Roza Enflorese等に所属し、レコーディング活動やコンサートにおいてヨーロッパ諸国はもちろんのこと、南北アメリカ、モロッコ、ロシアなどで精力的に活動している。現在ルーヴェン音楽大学、ヴォリュウェ=サン=ランベール音楽学校にてヴィオラ・ダ・ガンバとアンサンブルの指導をし、後進の育成にも積極的に取り組んでいる。
https://thomasbaete.be/

チェンバロ/ 郡司和也
Kazuya Gunji,Harpsichord
慶應義塾大学在学中にチェンバロに出会ったのをきっかけに東京藝術大学音楽学部古楽科で学ぶ。在学時に安宅賞、卒業時にはアカンサス音楽賞ならびに同声会賞を受賞。大学院在学中に渡仏、リヨン国立高等音楽院で研鑚を積み、審査員全員一致栄誉賞つき最優秀賞で卒業。在学中の2010年、ベルギーのブルージュ国際チェンバロコンクールで邦人では24年ぶりとなる最高位(第2位)を受賞。チェンバロと通奏低音を鈴木雅明、辰巳美納子、フランソワ―ズ・ランジェレ、ジャン=マルク・エーム、イヴ・レシュタイナー、ディルク・ベルナー、アリーン・ジルベライシュの各氏に師事した。平成24年度文化庁新進芸術家海外研修制度研修員。
芸大在学中よりバッハ・コレギウム・ジャパンや群馬交響楽団など数々の団体と共演。フランスでは、リヨン・オペラ座、オーヴェルニュ室内管弦楽団、パリ室内管弦楽団、トゥーロン・オペラ座、サンテティエンヌ・オペラ座と定期的に共演している。また数々の古楽アンサンブルの中核メンバーとしてCD録音にも参加している。2014年には野澤知子、會田賢寿の両氏とチェンバロ・トリオ six mains huit pieds(シマンウイピエ)を結成し東京で公演。2018年にはラジオ・フランスのスカルラッティのソナタ全曲録音の演奏者の一人に指名され、南仏ソレーズのリュミエール音楽祭で録音リサイタルを行う。これまでにトゥーロン地方音楽院で講師を務めたほか、現在は演奏活動の合間を縫ってリヨン国立高等音楽院とリヨン地方音楽院で講師を務め、後進の育成にも力を注いでいる。
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トーマス・バエテ、郡司和也 公開レッスン
2019年8月11日 (日) 終日@麻布ミュージックプレイス
受講料 12000円 (ワンレッスン55分程度、通訳付き)

聴講料  2000円(終日)
お問合わせ
ナカルリコーダー教室 029-859-5136 nakal@hotmail.co.jp
協賛:日本ヴィオラ・ダ・ガンバ協会 日本チェンバロ協会

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ナカルリコーダー教室
029-859-5136
090-1766-5136
http://ameblo.jp/nakal-fl/


CD情報


レコード芸術 準特選盤
朝日新聞 for your Collection 推薦盤
ALCD1154.jpg
狂気と嘆き、そして喜び ~17世紀イタリア音楽の隆盛~
辺保陽一(リコーダー)鴨川華子(チェンバロ)
La pazzia, il dolore e la gioia
Youichi Hembo, flauto Hanako Kamogawa, cembalo

1 G. B. ヴィヴィアーニ:シンフォニア・カンタービレ
Giovanni Bonaventura VIVIANI: Symphonia Cantabile (1678, Venetia)
2 M. ウッチェリーニ:ソナタ第7番 作品5-7
Marco UCCELLINI: Sonata Settima op.5-7 (1649, Venetia)
3 M. カッツァーティ:ソナタ「ラ・カルヴァ」
Maurizio CAZZATI: Sonata “La Calva” (1648, Venetia)
4 G. A. パンドルフィ・メアッリ:ソナタ第6番「ラ・ヴィンチオリーナ」作品4-6
~敬愛するテオドラ・ヴィンチオーリ婦人に捧ぐ~
Giovanni Antonio PANDOLFI MEALLI: Sonata Sesta “La Vinciolina” (1660, Inspruch)
Alla Molto Illustre Signora Teodora Vincioli mia Signora singularissima
5 A. ファルコニエリ:アレマーナ「村」
Andrea FALCAONIERI: Alemana “La Villega”
6 A. ファルコニエリ:モタ城のペドロ氏に捧ぐコリエンテ「ラ・モタ」
Andrea FALCONIERI: Corriente echa para Don Pedro de la Mota “La Mota”
7 A. ファルコニエリ:「女王」
Andrea FALCAONIERI: “La Monarca”
8 A. ファルコニエリ:コレンテ「慎重さ」
Andrea FALCAONIERI: Corrente “La Prudenza”
9 A. ファルコニエリ:ブランド「赤いもの」
Andrea FALCAONIERI: Brando “Il Rosso”
10 B. ストラーチェ:トッカータとカンツォン[チェンバロ・ソロ]
Bernardo STORACE: Toccata e Canzon [cembalo solo]
11 G. フレスコバルディ:バレットという名のアリア[チェンバロ・ソロ]
Girolamo FRESCOBALDI: Aria detta Balletto [cembalo solo]
12 G. A. パンドルフィ・メアッリ:ソナタ第4番「ラ・ビアンクッチャ」作品4-4
~敬愛するG.ジャコモ・ビアンクッチ氏に捧ぐ~
Giovanni Antonio PANDOLFI MEALLI: Sonata Quarta “La Biancuccia” op.4-4 (1660, Inspruch)
Al Molto Illustre Signore Gio. Jacomo Biancucci mio Signore singularissimo
13 G. A. パンドルフィ・メアッリ:ソナタ第4番「ラ・カステッラ」作品3-4
Giovanni Antonio PANDOLFI MEALLI: Sonata Quarta “La Castella” op.3-4 (1660, Inspruch)
Flauti / Recorders
ガナッシアルト (2006年) 譜久島譲 Ganassi Alto (2006) Yuzuru Fukushima 1, 2, 12, 13
ガナッシソプラノ(2003年)譜久島譲 Ganassi Soprano (2003) Yuzuru Fukushima 4-9
ルネサンステナー(2007年)山田有恒(YAMAHA)Renaissance Tenor (2007) Yuko Yamada (YAMAHA) 3
Cembalo / Harpsichord
一段鍵盤イタリアン・タイプ(1990年頃)柴田雄康
Single Manual Harpsichord in the Italian Style of Giovanni Battista Giusti (1995) Takayasu Shibata 1-13
ALCD-1154
〈録音〉相模湖交流センター 2015年1月6〜8日
〈解説〉ダン・ラウリン、ケース・ブッケ、辺保陽一

器楽的な語法が急速な発展を見せた17世紀のイタリア。リコーダー奏者にとって欠かせないレパートリーとなるのが、この時期に多くのヴィルトゥオーゾ誕生 により隆盛を極めたヴァイオリンのための作品群である。カンタービレ溢れる演奏と優れたテクニックで、特に初期〜中期バロック音楽の解釈に定評のある辺保 陽一が、チェンバロの鴨川華子の好サポートを得て、劇的な表出に満ちたマニエリスムの諸相をダイナミックに描き出す。

~彼らの音楽づくりはとても精確で洗練されており、それはあたかも「言葉のない歌(無言歌)」のごとく、まるで奏者たちが「一緒に会話している」ようだ~ [ダン・ラウリン(リコーダー奏者)]

鴨川華子 Kamogawa Hanako, Harpsichord
大阪府に生まれる。東京音楽大学ピアノ科を経て、同大学研究科チェンバロ専攻修了。チェンバロを渡邊順生、アンサンブルを宇田川貞夫の各氏に師事。第9回 国際古楽コンクール<山梨>最高位入賞。第7回栃木[蔵の街]音楽祭賞受賞。1998年ブルージュ国際古楽コンクール入選。現在、ソリストおよび通奏低音 奏者として活躍している。「ジョーバン・バロック・アンサンブル」メンバー。

■レコード芸術 準特選(2016年1月号)
美山良夫 準推薦
バルセロナとチューリヒで学んで帰国後、師である大御所のケース・ブッケと国内ツアーをおこなうなど着実な活動を続けている辺保陽一がはじめて世に問う ディスク。即興性、テクニックの探求、形式の自由さなど、17世紀のイタリア音楽の魅力をリコーダーでも全開にするには、ヴァイオリン音楽からその資源を 大胆に取り込もうという企図のもとに、魅力的な曲目がならんでいる。さらにこの演奏には、ガナッシ・モデルのルネサンス・リコーダーを用い、その可能性を 探求しようという目論見もおりこまれている。辺保陽一の演奏は、外面的な効果をねらったものではない。パンドルフィ・メアッリのソナタは近年リコーダー (とくにソプラノ)で演奏される機会もふえているが、たとえばここに収録された〈ラ・ビアンクッチャ〉(作品4−4)の演奏は、テンポ表示が頻繁に変わる なかで自然な連続性を保ちながら、ときにスタッカート的に、ときにテンポの伸縮を、また装飾を加え、譜面から豊かな変化をひきだしている。ヴァイオリンの ために書かれたパンドルフィ・メアッリやウッチェリーニなどの技巧的なパッセージを、アルト・リコーダーで演奏してみせるところにも演奏者のかける思いが あろうが、華美にならずに技巧と音楽的な内実との美しいバランスが保たれている。リコーダー奏者で、優れたチェンバロ製作家でもあった故柴田雄康作になる イタリア様式の楽器による通奏低音や独奏が、この演奏に錦上花を添えている。

皆川達夫 準推薦
『狂気と嘆き、そして喜び』という魅力的なタイトルのCDである。副題の「17世紀イタリア音楽の隆盛」のように、アンドレーア・ファルコニエーリ (1585ごろ〜1656)、マウリツィオ・カッツァーティ(1620ごろ〜77)、ジョヴァンニ・ブオナヴェントゥーラ・ヴィヴィアーニ(1638〜 92以降)といった、あまり名の知られていない17世紀イタリアの音楽家たちのソナタやシンフォニアなど11曲を3種のリコーダーで奏し、さらに2曲の チェンバロ独奏曲を収めている。ひたむきに押して押しまくり、やる気満々、元気溌剌の演奏は、リコーダーの辺保陽一さん、チェンバロの鴨川華子さんによ る。それでいて破綻はあまりなく、他のことは気にせずに腕に覚えの技を動員して、体当たりで突き進んでゆく。「あの魅力的なCDタイトルは、そういう意味 だったのか」と、感心させられる意欲的な演奏である。リズム感よく、音楽的な勘するどく、説得力もある。収録された作品からみて、これもひとつの適切なア プローチと言えるであろうし、その演奏の積極性は評価したい。ただし、聴く側にしてみると、その時その時の音の動きに引き込まれて、演奏が終わった後の余 韻や情感がほとんど残らないことも否めないようである。

神崎一雄(録音評)
一聴して印象的なのは演奏空間の隅々にまで浸透的に鳴るのびやかなリコーダー。それが快適さを聴き手に与えるように働く。チェンバロも繊細感に溢れる。
〜〜〜
朝日新聞 for your Collection クラシック音楽 推薦盤
辺保陽一&鴨川華子(ALM)初期バロックのソナタは名人芸的技巧が聴きどころ。それを辺保のリコーダーが、いとも軽やかに吹きこなす。チェンバロの鴨川との息の合った合奏がまた実に楽しい。(金澤正剛)
〜〜〜
ぶらあぼ 2016年2月号 New Release Selection
筑波大からスペイン、スイスに学び、国際的な活動を展開する辺保。今回は、イタリア中期バロックのヴァイオリン作品に、リコーダーのレパートリーとしての 可能性を見出す。伸びやかな美音と鮮やかな技巧に、繊細な音程の揺らしや大胆なポルタメントなど独特の効果を巧みに織り込みつつ、リコーダーならではの表 現を希求。シンプルな楽曲の中にも、バロック期を生きた人々の感情の起伏や、輝く陽光を浮き彫りに。そして、イタリアン一段鍵盤チェンバロを駆る鴨川のプ レイぶりも、当意即妙かつ饒舌で魅力的。2つの添えられた小さなソロ楽曲も、ピリリとスパイスが効いている。(寺西肇)



2019 CONCERT

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