日本における古楽の発展に尽力し今日の隆盛に貢献した〜市川信一郎氏を偲ぶコンサート 2025年11月3日（月祝）日本福音ルーテル東京教会

日本における古楽の発展に尽力し今日の隆盛に貢献した〜市川信一郎氏を偲ぶコンサート　2025年11月3日（月祝）日本福音ルーテル東京教会

市川信一郎氏を偲んで

市川信一郎さんは、1948年大阪の生まれ。日本における古楽器演奏の普及と発展に多大な貢献をしました。東京大学の杉山好ゼミに参加してバッハ研究を志したことが、この世界に入ったきっかけでした。彼は、慶應義塾大学文学部（音楽学専攻）在学中に、慶應バロックアンサンブルに参加、堀榮藏チェンバロ工房のアシスタントとなって数々の演奏会でチェンバロの運送と調律を担当。横浜市イギリス館における、小林道夫氏のコンサート・シリーズなどを企画し、1978年には、有田正広・千代子夫妻、花岡和生、本間正史ら各氏と共にオトテール・アンサンブルを結成して初代マネージャーとなりました。1980年秋にDAAD給費留学生として西独フライブルク大学に留学して音楽学の研鑽を積む傍ら、レオンハルトやブリュッヘンをはじめとする数多くの古楽演奏家と親交を結び、多数の音楽雑誌やCDの解説書等に曲目解説や演奏家紹介等を執筆しました。帰国後は、洗足学園音楽大学、武蔵野音楽大学、東京外国語大学などの非常勤講師として後進の指導に当る傍ら、数多くのコンサートを企画、1988年秋には、栃木 [蔵の街] 音楽祭を立ち上げて自ら音楽総合プロデューサーとなり、多数の音楽会を企画・運営しました。1995年には、北海道教育大学の助教授として旭川に転居、その後、同大学教授に就任、1997年からは札幌古楽の夏音楽祭と連携して、旭川雪の美術館古楽コンサートをはじめ数多くのコンサートを企画実施しましたが、2013年10月に急逝されました（享年65歳）。
　このコンサートは、市川さんの13回忌を期に、生前の市川さんを知る多数の音楽家が参集し、在りし日の彼の姿と業績を偲ぶために企画されたものです。

[市川信一郎氏を偲ぶコンサート実行委員会]

追悼コンサート　18:00 開演（17:30開場）

講演と演奏　

※市川氏ゆかりの演奏家たちによるコンサートと講演　

◆講演：樋口隆一（明治学院大学名誉教授）

PROGRAM（演奏順未定）

◆J.S.バッハ：平均律クラヴィーア曲集より（小林道夫Cemb）

◆フローベルガー：皇帝フェルディナント３世のトンボー（渡邊順生Cemb）

◆ルベル：ヴァイオリンと通奏低音の為のソナタ第６番ロ短調
（小野萬里Vn、宇田川貞夫Vdg、岡田龍之介Cemb）

◆ヘンデル：フルートと通奏低音の為のソナタホ短調 HWV 375
（有田正広Fltr、有田千代子Cemb）

◆J.S.バッハ：２つのヴァイオリンと通奏低音の為のトリオ・ソナタ第６番ト長調 BWV 530
（高田あずみVn、若松夏美Vn、鈴木秀美Vc、大塚直哉Cemb）