終了しました。
9/7演奏者からのメッセージ
▪️聴きどころが多くて悩ましいのですが敢えてあげるとすればダヴィットの2楽章です。半音進行の些か捉え所のない主題ですが幾度か変奏されるうち、サナギが蝶になるように何とも美しい旋律に変わっていくところが堪りません。
1楽章はシンコペーションの伴奏にのって4度上行の主題で始まるところからしてメンデルスゾーンのOp.44-2にそっくりだし、他にもメンデルスゾーンの影響を感じる瞬間があちこちに散らばっています。ダヴィットとメンデルスゾーンを2曲続けて聴けるのが今回の目玉だと思います。(西沢央子vc)
9/7演奏者からのメッセージ
▪️クァルテットやプログラムについて
◎新しいクァルテットについて
東京の音大生時代に、オーケストラ・シンポシオンの演奏会を聞いて衝撃を受けたのは今でも鮮明に覚えています。
その時に、オーケストラのメンバーとして弾いていた皆さんと、こうやって一緒にクァルテットを演奏できるというのは非常に感慨深いものがあります。何回か一時帰国時に集まって様々な曲を一緒に弾かせてもらっていましたが、今回、ついに演奏会を迎えることができるのは非常に嬉しい限りです。
◎今回のプログラムに関すること、聴き所など
現在、私のドイツでの活動の中心の一つとなっているのが、19世紀ロマン派の作品のピリオド演奏です。
この夏もつい先日まで約3週間にわたってワーグナーを、ピリオド楽器オーケストラで弾いていました。その時に非常に重要となものの一つに、フェルディナンド・ダヴィットのヴァイオリン教本があります。
今回、その彼の知られざる弦楽四重奏曲、そしてヴァイオリン協奏曲を初演するなど公私共に関係の深かったメンデルスゾーン、
ダヴィットがゲヴァントハウス四重奏団のメンバーとして多く取り上げたハイドンという、19世紀半ばのライプツィヒの音楽シーンに想いを馳せる、興味深いプログラムです。(矢崎裕一 va)
桐山建志 Takeshi
Kiriyama,violin
東京藝術大学を経て同大学院修了、フランクフルト音楽大学卒業。
大西律子 Ritsuko
Ohnishi,violin
国立音楽大学卒業。第14回古楽コンクール(山梨)第3位。国立
矢崎裕一 Yuichi
Yazaki,vola
東京音楽大学、マンハイム音楽大学ヴィオラ科、室内楽科修了。ド
西沢央子 Nakako
Nishizawa,violoncello
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、同大学器楽科を卒
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オフィスアルシュ 03-3565-6771
東京古典楽器センターtel.03-3952-5515
全席自由 一般4000円・学生2400円 他
宗次ホールチケットセンター 052-265-1718
主催:宗次ホール